【初心者向け】マレーシアでTouch ‘n Go eWalletアプリを使い始める方法
- Erik & Aya

- 9月22日
- 読了時間: 8分
更新日:10月17日

2025年9月
マレーシアに住み始めたばかりで、公共交通や電子決済を便利に使いたいと思ったことはありませんか?「Touch ‘n Go eWallet APP(タッチアンドゴー・イーウォレット・アプリ)」は、マレーシアでキャッシュレス生活を始めるのにとても便利な電子マネーアプリです。アプリのダウンロードから基本的な使い方までを解説します。(以下、「Touch ‘n Go eWallet APP(タッチアンドゴー・イーウォレット・アプリ)」をアプリと省略して呼びます。)
1. Touch ‘n Goとは?( カードとアプリの使い分け)
Touch ‘n Goは、マレーシアで広く使われている電子マネーです。もともとは高速道路料金用の物理的「Touch ‘n Go」カードとして始まりましたが、今ではスマホアプリでチャージや支払いが簡単にできる「Touch ‘n Go eWallet」アプリがあります。名称が似ているため混乱しそうですが、カードとアプリは別のものと考えてよいでしょう。
🌟カードとアプリの違い
マレーシアでは、カードとアプリを使い分けるのが便利です。カードは物理的なカードで、主に公共交通機関に使い、アプリはスマホを通してレストランやショッピングの際に電子マネーでの支払いに使います。
アプリが入ったスマホを、駅や高速道路の料金所にかざして(タッチして)通過するというような使い方はできません。また、物理的なタッチアンドゴー・カードを、その中に残金があるからと言って、食事や買い物の支払いに使うことは、一部例外はあるものの一般的ではありません。生活者としては、アプリとカードを大まかには、以下のように使い分けています。
タッチアンドゴー・カード(プラスチックのICカード)
主な用途
高速道路料金の支払い
公共交通(バス・電車など)の支払い
ショッピングモールなど駐車場の支払い

タッチアンドゴー・eWalletアプリ(電子マネーのアプリ) 主な用途
ショッピング全般・カフェ・レストランなどでのキャッシュレス決済
オンラインショッピング
他の人への送金
🌟別物だけど連携可能
Touch ‘n Goのカードとアプリは、元々は別々の仕組みです。
この2つは独立して使えるのですが、便利な機能として「連携」があります。
連携のメリット
カード残高の確認
カード単体では残高を確認するのが少し手間ですが、アプリに連携すれば、スマホでいつでも簡単に確認できます。
アプリからカードへのチャージ
タッチアンドゴー・カードは、元来、金額をカードにチャージする場合は所定のお店や機械で行う必要がありました。今でもそうすることが可能ですが、お店にわざわざ行かずとも、アプリを通してお金をカードに移すこともできます。カードとアプリを紐づけておくことで、交通機関の支払いの際にカードに金額を補充するのが簡単になります。
つまり、カードとアプリを別々に使うだけでなく、「アプリで管理してカードにチャージ」のように組み合わせることで、より便利に使えるということです。このブログでは、以下、アプリについて詳しく見ていきます!
2. Touch ‘n Go eWalletアプリのダウンロード方法
①スマホのアプリストアを開く
iPhoneなら「App Store」、Androidなら「Google Play」を開きます。
②「Touch ‘n Go eWallet」を検索
正式名称は「Touch ‘n Go eWallet」です。
③アプリをインストール
ダウンロード後、スマホにアプリが追加されます。

3. アカウント登録
①アプリを開く
②「Sign Up(サインアップ)」を選択
③電話番号を入力
マレーシアの電話番号を入力します。国外番号では登録できません。 マレーシアの電話番号を持っていないとアプリに登録できません。アカウント登録時に SMS認証(ワンタイムパスワード/OTP) が必ず行われ、携帯番号に送信されるため、マレーシアの携帯番号を持つ必要があります。マレーシアに住み始める人は、まずSIMカードを契約またはプリペイドSIMを購入します。その電話番号を使って、Touch ‘n Go eWalletアプリに登録します。
④SMS認証(OTP)
OTPとは One-Time Password(ワンタイムパスワード) の略です。
携帯番号に6桁の認証コードが届くので、アプリに入力して本人確認します。
⑤6桁PINの設定
OTP認証が完了すると、アプリ内で 6桁のPIN (6Digit-PIN)を設定します。
このPINは、アプリで支払い・送金を行う際の セキュリティコードで、銀行のATM暗証番号のような役割です。設定した6桁の数字は、記憶しておく必要があります。
⑥個人情報の登録
名前、身分証番号(MyKad またはパスポート番号)、生年月日などを入力。
4. チャージ方法
アプリでの支払いを始めるには、まず金額をチャージ(トップアップ)する必要があります。支払いはすべてこの残高から引かれるため、残高がないと支払いや送金ができません。


①デビットカード・クレジットカードからチャージ
アプリ内の「Add Money」をタップし、デビットカードやクレジットカードからチャージします。初回は、銀行口座やカード情報を登録します。マレーシア発行のデビットカード・クレジットカードでないと登録ができないとされており、旅行者や銀行口座を持っていない人にはハードルが高いです。
②コンビニで現金チャージ 「Reload PIN」
7-Eleven、MyNEWSなど、加盟しているコンビニで現金チャージが可能です。マレーシア発行のデビットカード等がなくても、現金でチャージが可能です!
レジで「Touch ‘n Go eWallet トップアップ」と伝え、チャージする金額を示すことでチャージが可能です。
アプリ内のQRコードを店員さんに提示してトップアップしてもらう。もしくは、レジで発行されたレシートにPINナンバーが印字されているため、アプリ内の「Add Money」をタップし、「Reload PIN」にすすみ、レシートに印字されたPINナンバーを、入力することで、現金を使って電子マネーをチャージできます。
③オンラインバンキングからチャージ
銀行のオンラインバンキングからもチャージ可能。
これは、アプリではなく、マレーシアの銀行のオンラインバンキングの自分のアカウントページから、自分のTouch ‘n GoEwalletへ送金する方法です。

5. 支払い方法
Touch ‘n Go eWalletはQRコード決済が基本です。
①店舗で「Touch ‘n Goで支払います」と伝える
②アプリ内の下部分のボタン(写真矢印部分)をタップすると、「Scan」画面になります。お店のレジ付近にあるQRコードをスキャンします。もしくはアプリ内「Scan」画面からタブで「Pay」に変更してお店の人に自分のバーコードをスキャンしてもらって支払います。お店がどのスタイルで精算しているかによりどう支払うかが変わります。
③支払い金額を確認して決定。
④支払い完了!レシートもアプリで確認できます
🌟マレーシアの飲食店では現金、クレジット(デビット)カード、電子マネーどれが便利か? 短期の旅行者の場合は、マレーシアの電話番号を持たないため、電子マネーTouch ‘n Go eWalletのアプリを使用することは無いと思います(登録できない)。そういった旅行者の方へ、飲食店での支払いについて、簡単に在住者の実感をお知らせします。最近では、お店によって、現金使用不可、クレジット(デビット)カード使用不可の対応が見られます。現場管理の観点で現金をやり取りしない方針のお店があったり、手数料の関係でクレジット(デビット)カードを受付けない小規模店などがあり、対応は本当にまちまちです。さっきのお店では現金が使えず、次のお店ではカードが使えないなんてこともあります。しかし、今のところ、アプリがないと、どのお店にも入れない、という状況ではないのでご安心を。
ただ、Touch ‘n Go eWallet電子マネー支払いに対応しているお店は多いです。露店やトラック販売のフルーツ屋さんでも、対応可能なくらいに普及しています。ただし、スマホの充電切れや、インターネット接続の不具合などには備えておく必要があります。
6. 便利な機能
①送金機能:友達や家族に即時送金
友人とお食事に行き、支払いを割り勘にするときなど、手持ちの細かい現金がない場合でも、アプリを使って、友人へ送金することができます。アプリ内の「Transfer」をタップして、連絡先から送信する友人を選択し、金額を入力して確認後、送信決定すればOKです。
②路上駐車場の支払い

お出かけ先で、路上(ショップロットの駐車区画など)に車を停める場合、アプリを使って駐車料金を支払うことができます。付近に係員がいるわけでもなく、精算機が目の前にあるわけでもなく、支払い方法があいまいなこともあって、見過ごしがちですが、無断で駐車すると係員が巡回していて、駐車違反の切符を切られる可能性があります。ですから、こうしたアプリを使って安心安全に駐車料金を支払っておきましょう。路上駐車場の支払いは、さまざまなアプリで可能ですが、Touch ‘n GoEwalletアプリ内の、「My Favourites」→「More」→「Transport」→「Street Parking」から支払えます。「Pay For Parking Now」をタップして、駐車するロケーションを選択します。セランゴール州だと、エリア区分されていますので、自分がどこの区域に駐車しようとしているかは、把握しておく必要があります。さらに詳細地域を選択し、駐車する車のナンバープレートを登録し、駐車する時間を選択します。




③「Shopee/Lazada」などのオンラインショッピングの支払いほか、さまざまなショッピングに利用できます。
④一部の高速道路料金支払いに「Pay Direct」として対応しています。高速道路の料金所を、物理的カードTouch ‘n Goカードをタップして通過する場合も、予め紐づけておいた、アプリの残高から通行料が引かれるというものです。対応する高速道路については、公式HP「Pay Direct」のページを参照してください。2025年、クランバレーの全ての高速道路で「Pay Direct」(アプリの残高から料金が引かれる方法)が採用されているわけではありません。
マレーシアでキャッシュレス生活を始めるなら、Touch ‘n Go eWalletは必須アプリです。カードとアプリの使い分けを覚えると、日常生活の移動から買い物、送金までスムーズに便利に使えます。
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📚 Sources
タッチアンドゴーイーウォレット公式サイト:https://www.touchngo.com.my/ewallet/
タッチアンドゴー公式YouTube:www.youtube.com/@touchngoewallet8576






