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マレーシア東海岸を結ぶ未来の鉄道ECRLプロジェクト88%完成!

鉄道

写真はイメージです。


東海岸鉄道リンク(ECRL)プロジェクト


マレーシアでは現在、国家インフラの大規模プロジェクトとして東海岸鉄道リンク(East Coast Rail Link, ECRL)が進行中です。この鉄道は、東海岸のコタバル(ケランタン州)から始まり、トレンガヌ州、パハン州を通過して西海岸のポートクラン(セランゴール州)まで、全長665kmにわたりマレー半島を横断します。

このプロジェクトの所有者はマレーシア鉄道リンク(MRL)で、施工は中国のChina Communications Construction Company (CCCC) が担当。設計から建設、試運転まで一貫して行われています。


ECRLプロジェクトは単なる鉄道建設にとどまらず、沿線の都市や町を結び、地方の公共交通を大きく改善することを目的としています。最大時速160kmで運行する電化鉄道により、コタバルからゴンバック統合交通ターミナル(セランゴール州)までの移動時間は約4時間に短縮され、商業や観光、雇用の創出にも期待が寄せられています。2025年10月末の報告では全体の進捗率は88%、年末までに90%の完成を達成する見込みです。



クランバレーから東海岸へ

クランバレーから東海岸鉄道リンク(ECRL)を利用して東海岸へ行くには、ゴンバック統合交通ターミナル( Integrated Transport Terminal-Gombak, ITT-Gombak)を利用するのが便利です。

このターミナルでは、既存のゴンバックLRT駅(Gombak LRT station)が東海岸鉄道リンク(ECRL)駅と接続される予定です。また、クランバレーへの都市間バス専用の拠点として整備され、中環状道路2号線(MRR2)のすぐそばに位置し、カラク高速道路にも数分でアクセスできます。



東海岸鉄道リンク沿いの見どころ

ゴンバック駅から最北コタバル駅までの所要時間が約4時間になることにより、東海岸がクランバレー在住者にとって、今までより身近になりそうです。以下、沿線の見どころを一緒に見てみましょう。


①Bentong(ベントン)

パハン州ベントンといえば、ショウガの産地で有名。またこのエリアには、ショウガ以外にも野菜農園やドリアン農園なども点在し農業が盛んな地域です。 KLにほどちかく、ベントンからは車で約30分の場所に位置しますが、Tabinikoがご紹介しているSempah T-Farm(センパーTファーム)という農園もあります。自然を満喫しながらおいしいお料理がいただける農園レストランがおすすめです。

また、ベントンを越え、北部に位置するラウブ(Raub)という地域にある、ドリアンファームもTabinikoではご紹介しています。ドリアン好きな方には見逃せない場所です。ベントンを起点にしたさまざまな農園体験も楽しそうですね。


②Kuantan(クアンタン)

パハン州の州都であるクアンタンは、ショッピングセンターなども立ち並ぶ地方都市です。港町で、シーフードレストランや市民の憩いの場でもあるチェンパダビーチもあります。


③Cherating(チェラティン)

パハン州東海岸沿いにあるリゾートホテルが多くあつまる人気エリア。旅行者も多くClubMedなどの施設もあります。


④Chukai(チュカイ)

トレンガヌ州東海岸沿いの小さな町でこれといった見どころはないものの、Stuffed Crabというカニの甲羅にカニの身や野菜などの具を詰めた名物料理が地域のレストランで食べられます。

⑤Kuala Terengganu(クアラトレンガヌ)

クアラトレンガヌは、トレンガヌ州の州都で、人口の約95%がマレー人という当地方ならでは雰囲気を体感できる機会になりそうです。トレンガヌ州の特徴的なバティックなどを購入するのも良い思い出になりそうですね。

⑥Kota Bharu(コタバル)

コタバルはクランタン州の州都でタイに近接する街。トレンガヌ州と同じく人口の約95%がマレー人という地域です。博物館などのカルチャーゾーンを巡るのもよさそうですが、トレンガヌ州同様に、金曜日が休日なの点に注意したいものです。


東海岸鉄道リンク建設、直面する課題と取り組み


盗難被害と建設リスク

沿線では銅ケーブルや変圧器の盗難が相次ぎ、パハン、トレンガヌ、ケランタンで2025年10月末までに計32件、被害総額は約300万リンギットに上ります。特に2025年9月には1,080メートルの銅線が盗まれ、10人の容疑者が逮捕されました。ECRLの設備は多くがカスタムメイドで、盗難や破損が起これば中国から取り寄せるのに数か月を要するため、建設スケジュールへの影響も無視できません。MRLと施工会社は警備員やCCTV設置などの対策を講じ、進捗率を維持していますが、慎重な管理が求められています。


自然災害への備え

東海岸に毎年やってくるモンスーンシーズンに備え、MRLは沿線の高リスク地域を特定し、洪水時にはECRLを通じて支援物資を迅速に届ける体制を整えています。トレンガヌ州沿線全域やケランタン州パシルプテ地域は特に警戒されており、建設作業も安全・秩序を保ちながら進められるよう計画されています。


地域経済への還元とブミプトラ業者の参加

ECRLでは、沿線地域のブミプトラ登録業者が小規模工事(標識設置、フェンス設置、造園など)に参加する機会が設けられています。これにより、地域経済への直接的な貢献が期待され、プロジェクトの恩恵が地元にも届く仕組みが作られています。一方で、作業の分散化や下請け管理といった課題も抱えています。



ECRLは、マレーシアの東西を結ぶ新しい鉄道として、地域の移動を大きく変え、沿線の暮らしや経済に直接的な影響を与えるプロジェクトです。



👉 Tabinikoでは、不動産投資から移住・教育移住・VISAのサポートまで、マレーシアでの暮らしをトータルでサポートしています。是非ご相談ください。




📚 Sources  Official Website of Malaysia Rail Line https://www.mrl.com.my/en/ecrl/

New Straits Times "ECRL nears 90pc completion, trains to come by year end"(30 Oct. 2025)

New Straits Times "MRL CEO: ECRL remains on schedule, but cable thefts pose delay risk"(30 Oct. 2025)


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