100歳の今もなお、存在感を放つマハティール氏
- Erik & Aya

- 7月17日
- 読了時間: 3分
更新日:3 日前

Photo: Mahathir Mohamad meeting Vladimir Putin in 2018. © Kremlin.ru, CC BY 4.0. Source: Wikimedia Commons
100歳のマハティール元首相 言葉で国を動かし、生き方で未来を照らす
2025年7月10日、マレーシアのマハティール・モハマド元首相が100歳の誕生日を迎えました。彼はマレーシアの歴史を築き上げた立役者であり、医師、政治家、そして作家として国の歩みに寄り添い続けてきました。
国家とともに歩んだ100年
マハティール氏は1925年、クダ州アロースターに生まれました。1981年から2003年、そして2018年から2020年まで、通算24年間にわたりマレーシアの首相を務めました。
1980〜90年代に育った世代にとって、彼は「常にそばにいた存在」。「ルック・イースト政策」や国産車の誕生、そして壮大な国家ビジョン「ワワサン2020」。その頃のマレーシアは、まさに勢いに満ちていました。
彼は、政策やインフラだけでなく、「指導者とは」「開発とは」「異論とは」――そんな国民の思考にも影響を与えました。
✍️ 鋭い言葉と深い洞察
政治家であると同時に、彼は優れた「書き手」でもありました。
1947年、医学生だった彼は「マレー女性は自ら自由を得るべきだ」という内容の論考を新聞に初寄稿。以後、「C.H.E. Det」のペンネームで女性の社会進出や教育、文化、農村の暮らしなどについて数々の文章を発表しました。
著書は10冊以上、ブログ(chedet.com)では今も社会への考察を発信しています。
「常に明快な言葉で社会と向き合ってきた」。そんな彼の筆は、マレーシアが自分自身と向き合う鏡でもありました。
🧠 健康と活力の“秘密”
100歳を迎えてなお、マハティール氏は驚くほど若々しく、鋭敏な頭脳とユーモアを保ち続けています。
● ストレスの対処法:「原因を探れば解決できる」
問題に直面したときは、医師としての訓練にならい、根本原因を見つけて対処する。それが彼の考え方です。
● 人間関係:「違いを受け入れる」
「人は皆違う。自分と同じである必要はない」と語る彼は、夫人との長年の結婚生活でも“寛容”の大切さを実感しています。
● 食生活:「何でも食べる、でも少しだけ」
極端な制限ではなく、腹八分目を大切に。年齢に応じて食事量を調整することが、健康維持につながっていると話します。
● 心身を動かし続ける
軽い運動や自転車、読書、執筆、対話などを日常に取り入れ、「動き続けることが大切」と語ります。
🧒 若者へのアドバイス:「好きなことを、社会のために」
近年、若者のメンタルヘルスが社会課題になっています。それに対し、マハティール氏はこう語ります。
「自分の好きなことをしていれば、仕事は苦にならない。そして、その好きなことが社会の役に立てば、なお素晴らしい。」
自身も「国の役に立てたことが生きがい」と語り、充実感は“貢献”の中にあると示しています。
🎂 おめでとうございます、Dr M!
マハティール氏は、国家の「最初の原稿」を自ら書き続けてきました。その姿勢は今も変わらず、私たちに問いを投げかけ、学びの機会を与えてくれています。
100歳の節目に、これまでの歩みに感謝を込めて――これからも健康で、長くお元気でいらっしゃいますように。
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📚 Sources
MalaysiaNow-"Dr Mahathir turns 100: A century of vision and leadership"(2025.7.10)
New Straits Times (NST)-"Dr Mahathir at 100: A consummate writer who inspired a nation" (2025.7.10)
The Star-"Turning 100 with Dr M" (2025.7.10)






